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メンバー一覧 PSN ID 主要武器 VC cod4 waw MW2(海外) MW2 BO(海外) BO 会長xxK-BREAKxx UMP45/ACR/ あり 日本版北米版 北米版 日本版北米版 あり 副会長 P90/MP5 あり 日本版 風紀委員Ryu-_-Chi あり 日本版 HAGESHOCK MP5 VC cod4 日本版 HP管理 xxK-BREAKxx •untitled2.bmp
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団欒・炎・団欒事件 第44代会長(ルディ→柑菜)・副会長(ココ市→本山)・渉外(もやし→蜻蛉)への引継がもろかぶっちゃった事件。 日時:2008年11月14日午後7時~ 場所:東小金井駅前「団欒・炎」 ちなみに何故かトップも来ていた。 僕らのこの偶然という奇蹟の団欒は、かけがえのない絆のなせる業である。
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「麻子……大丈夫?」 あれからどれだけ時間がたっただろうか。 数十分、数時間泣き続けていたような気がする。 だが、実際スマートフォンを見ると十五分程度しかたっていなかった。 いっその事このまま四日間たってくれたら良いのに。 いつもみたいに寝坊してそのまま四日が終わってくれたら、何も考えずにいられるのに。楽なのに。 いつまでもここにはいられない。 これからどうするか。何とどうやって戦うのか、きちんと決めなければならない。 「……静かだな」 「え?」 「何も変わらない、いつも通りの町だと思ってな。 こうやってぼーっとしてると、いつもと何も変わらないように思える」 本当にそうだったら良いのに。 なのに、現実は。 「麻子……」 聞き慣れた声。 今の私にとっては沙織の声だけが日常で。 今、この町で確実に信じられるのは沙織しかいない。 「チーム、組も?」 こんな異常事態でも私を頼ってくれる。私と一緒にいたいと言ってくれる。 うれしかった。 生き残るんだ。沙織と、みんなと。 誰も殺し合いなんか望んじゃいない。みんなで生きて帰れるなら帰りたいはずだ。 だから、私は。 「悪い……ちょっと考えさせて欲しい」 「えっ……そ、そっか」 沙織の誘いには乗れない。 「そうだよね。麻子も自分の考えがあるもんね。私なんかと組んだら、邪魔だよね。 ほら、私ってドジだし、いざって時何もできないから足手まといになるって言うか……ね。 ごめんね、こんなときまで無茶言っちゃって」 「違う」 「えっ……?」 違う。前提からして違う。 私だってできることなら沙織とチームが組みたい。 でも、それじゃダメなんだ。 絶対にどこかで詰まって、終わってしまう。 もし、私たちが本当に生き残りたいならチームは組んではいけない。 「沙織は……人を殺せるか?」 大事な確認だ。背嚢に目をやりながら問う。 そこには当然銃やナイフあるいはそれに準ずるものが入っているはずで、沙織も確認しているだろう。 酷な問いだとはわかっている。 ただ、本当に生き残りたいのならここではっきりさせないといけない。 「……無理」 「そうか、分かった」 「麻子は……麻子は殺せるの!?」 「……殺せない、と思う」 本当は、分からない。 もし、目の前に人殺しがいたとして私はそいつを殺せるのか。人殺しになるのか。 その覚悟があるかはその時にならないと分からない。 ただ、殺意のない人間にまで手を出すなんて事は決してない。 沙織もそうでよかった。 きっと、今から私が言うことにも納得してくれるはずだ。 「よし、一つ決まった」 「何が決まったの……?」 「生き残るための方針だ」 私たちが生き残るために、そしてみんなが生き残るために。 私たちは前に進まないといけない。 「沙織は、この殲滅戦でチームを組むってことがどういう事か分かるか?」 「えっと……お互いに連絡を取りあって敵の位置や情報を交換したりするってことでしょ? 通信士と一緒で」 「もちろん、それもある。でも、他には?」 「……他?」 そう。大事なのはそこじゃない。 このルールは、そんなに単純じゃない。 目の前で沙織は頭を捻って考えているが、表情からこの事について考えていなかったのが分かる。 「分からない……ねぇ何なの麻子?」 「もし、チームを組んだ状態で別の人間と出会ったらどうなる?」 「それは、一緒に行動しちゃえばいいんじゃないの?」 「じゃあ別のチームと出会ったら?」 「それも、なんとか話し合って一緒に……」 「生き残れるのが三人なのにか?」 「それは……」 生き残れるのは最大三人。変えることができないルールだ。 おそらく、今後何があったとしても変わることはない。 「チームを組むってことは、チームを組んだやつ以外と敵対するって宣言になりかねないんだ。 二人チームを組むと、二人以上の相手に、三人チームを組むと全員に敵対宣言したのと同じなんだよ」 「そんなことないよ! ほら、例えばみぽりんが誰かとチームを組んでたとしても、私は一緒に行動できるよ!」 「ダメだ。それが一番危ない」 「そんなっ、どうして!」 チーム。友達。 こんな絶望的で孤独な状況だと、どうしてもすがりたくなる。 でも、ダメなんだ。それじゃあ。 「四人だと一人が欠ければ三人になる。 生き残れる人数の限界だ。 私と西住さんと沙織ともう一人が行動を共にしたとして、 西住さんと一緒にいたのが他の学校のやつだったらどうしてもその空間に居心地の悪さを感じる。 そいつが、自分が殺されるんじゃないかって疑い始めたら……もう終わりだ」 「でも、そんなことって……一緒に戦った仲間じゃん! そんな事起こらないよ!」 「沙織はプラウダやサンダースの三人のなかに入っても自信をもって同じことが言えるのか?」 沙織の表情が目に見えて曇る。 意地悪な質問をしてしまった。だが、そう言うことだ。 いくら他の学校と一緒に戦ったといったって、素性を深くまで知っているわけではない。 それで本当の信頼関係を結べなんて無理な話だ。 「だから、四人の中で一人孤独になるのだけはダメなんだ。危険すぎる。 孤独を恐れた一人が裏切りかねないし、三人の側もそれを恐れて警戒しないといけない。 そうなってしまったらチームを組んだ意味がなくなってしまう。」 「……でもそれならどうすれば!」 そう、四人ならダメだ。 チームを組む段階でお互いに警戒しあわなければならない。 だから、 「六人だ。六人集めれば何とかなる」 「六人……?」 「ああ。六人いればこれは起こりにくい。集団として裏切る方向にはいきにくいし、団結の方に行く」 六人だと個人としてよりも集団としての意識が働く。故に裏切りも起きにくい。 何よりもこの状況で人数がいれば安心できる。 敵に襲われても自分が狙われる確率は低いし、なんなら返り討ちにもできる。 その状況を自ら壊すほど愚かな人間はいないだろう。 「でも、六人って! さっきよりも難しいんじゃないの? だって、三人チームを二つも引っ付けなきゃいけないし……」 「方法はある。私と沙織がいったん別れて、二人のチームとそれぞれ出会う。 そして、集合場所を決めてもう一回集まればいい」 「確かにうまくいけば良さそうな案だけと……」 無茶だ。自分でもわかってる。 「……どうなるかは分からない。殲滅戦に乗ったやつに途中で出会うかもしれない。 二人チームじゃなく、三人チームと出会えばめんどくさいことになりかねないし、 そもそも三人のチームを組めたところでこの話に乗ってくれるかもわからない。でも」 そど子は一人でも抗おうとした。 この理不尽に対して声をあげて抗おうとしたんだ。」 「少しくらいリスクを負わなければ、みんなで日常に戻るなんて無理だ。 だから、協力してほしい」 これが今の最適解。 私に考えられる精一杯だ。 人数を集めて団結し、この殲滅戦を主催してる文科省に対抗する。 私たちみんなが生き残るにはこの方法しかない。 「分かった。要は、私と麻子が別々に動けばチームをたくさん組めて敵が減るってことでいいんだよね? うん、大丈夫。私、頑張ってみる」 「……ありがとう。沙織」 沙織の声は震えていた。 もしかしたら、私の声も震えていたかもしれない。 何が正しいのかなんて状況次第で変わるし、 たとえ何人で組んだところで、文科省に対抗できないという意識が強くなればどうしても裏切りは出てきてしまう。 でも、屈したくない。簡単にあきらめたくない。馬鹿げてる。 だから、抗う。 動くなら早い方がいい。 まだ、きっと人殺しが少ない今のうちに。 疑心暗鬼の芽が生まれるその前に。 今ならまだ間に合う。 「さ、麻子。行きましょ。今度会うときは仲間も一緒でね」 立ち上がった沙織が私に手を差しのべる。 沙織なりに決意を固めたようだ。その目にはもう迷いはなかった。 大丈夫だ。 最後に勝つのは私たちだ。 こんな目を出来る人間が負ける世界なんてあってたまるか。 最後にはきっとみんな笑っていられるんだ。 「ああ、行こう!」 その手を取って立ち上がり、扉を開け、外に出て―――― ――――ドゴォン! 「ひっ!」 「なっ……!」 爆発音が鳴り響く。 戦車に乗っていても警戒するくらいの近さだ。 ましてやカーボンの守りもない今ならなおさら警戒せざるを得ない。 「麻子……」 戦車に乗っていたら沙織を守れたかもしれない。 いくらでも敵から逃げてやる。 でも、私たちは今生身だ。 私たちを守ってくれるものは何もない。 怖い。身体が震える。 先程までの決意が揺らぐ。 ダメなのに。動かないと何も進まないのに。 沙織の方を見やると、私と同じく震えていた。 「ごめん、麻子……無理…… やっぱり一人は怖いよ……」 その声は震えていた。 怖い。動けない。何もできない。身体が言うことを聞いてくれない。 ああ、いつもみたいにこれが夢だったら。 寝ている間にすべてが終わればいいのに。 どうして今日はこんなにも、目が冴えているんだろう。 【C-4・商店街の建築資材屋/一日目・午前(朝の直後)】 【冷泉麻子@フリー】 [状態]健康、深い悲しみ、恐怖 [装備]大洗女子学園の制服 [道具]基本支給品一式、不明支給品(ナイフ、銃器、その他アイテム) [思考・状況] 基本行動方針:みんなで学園艦に帰りたい 1:チームを組んで殺し合いを止めたい……けど怖い 2:沙織や仲間達を死なせたくない [備考] ※水道が生きていることを把握しました ※C-4での爆発音を聞きました 【武部沙織@フリー】 [状態]健康、悲しみ、恐怖 [装備]大洗女子学園の制服 [道具]基本支給品一式、不明支給品(ナイフ、銃器、その他アイテム) [思考・状況] 基本行動方針:みんなで学園艦に帰りたい 1:チームを組んで殺し合いを止めたい……けど怖い 2:麻子や仲間達を死なせたくない [備考] ※水道が生きていることを把握しました ※C-4での爆発音を聞きました 時系列順 Back 暴走銀輪 Next it s me 投下順 Back it s me Next 鉄血/マルマン・チェッダ 登場順 Back Name Next 003 残された命 冷泉麻子 026 飛翔、旅立ちの時 003 残された命 武部沙織 026 飛翔、旅立ちの時
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大橋 正和 教授 現:中央大学総合政策学部所属 教授 専門:環境流体力学,情報科学(電子社会システム) 学会:情報社会学会 副会長(ソース→情報社会学会役員) リンク 中央大学総合政策学部 中央大学教授情報 情報社会学会 The Infosocionomics Society
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時間がある時に、書いてください!!! 冒険・交易・海事 会長(パピヨンアゲハ) 副会長(ダイダイ) 冒険、マグロ釣りしてます! 交易、貿易、生産してます! 海事、苦手分野ですね・・・ 服会長(★前田慶次★)41・57・41 冒険、休日でっせ! 交易、永遠、休日www 海事、実行中・・・・・*^^* 自分に[カツッ]を・・・・・いくぞ!!!!w
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登録日:2011/10/16(日) 16 55 14 更新日:2020/10/15 Thu 22 25 16 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 80点 エデンの檻 ヒモパン 中学生 初瀬静 副会長 建て主は鈴木 記憶能力 黒髪 清楚な顔しても 俺は知ってるんだぜ あの時見ちまったんだ そのスカートの奥に隠された 大胆さを− 初瀬静(はつせしずか)は『エデンの檻』の登場人物である。 生年月日:9月24日 身体:157cm 血液型:B型 3サイズ:B83 W56 H84 初出は7巻で初セリフも同様。 13巻ではその他大勢と一緒に表紙に登場する。 肩にかからないくらいの長さの黒髪が特徴。 非常に頭が良く、試験では真里谷に次いでの総合成績を取っている。 アキラ達の学校の生徒会副会長で当初は生徒会長の山口崇のグループにいて学校を造っていた。 後にアキラ達のグループと合流する。 山口のグループが登場した当初は出番が全くなかったが一度名前が出ると村山の妄想に登場したりと出番がだんだん増えていく。 驚異的な記憶能力の持ち主で一度見たものは忘れないとのこと。 何でも写真に撮ったように憶えてしまえるらしい。 謎の塔の付近で石像の頭が発見されたときも持ち前の記憶力で以前に発見していた石像の羽と同じ石で出来ていると発見した。 錦織に命令されてアキラ達とピラミッドの中を捜索したときも、頭脳派として活躍した。 エロ僧侶の正剛さんの採点は80点。 プライドが高そうで萌えるらしい。 しかし何といっても最大の特徴は ヒモパンである ヒモパンである 初めは11巻のパンチラシーンにて僅かにヒモが見てとれるほどだったが後に鈴木の回想シーンにて完全なるヒモパンであることが確認され読者の度肝をぬいた。 おかげで現在、鈴木に一番に狙われている。 追記修正はよろしくね △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
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なでなで 雨堂の目 お風呂でH 待ち合わせ まぎらわしい ご機嫌ななめ バレ 卒業の日 普段の七瀬の日常 初遭遇 Gear of fate Winter Heart s Guild ツケ 57 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/13(土) 16 33 22 ID ??? 浪馬「あのよ、七瀬」(なでなで) 七瀬「な、なに?」 浪馬「ちょっとした疑問なんだけど――」(なでなで) …… 七瀬「ね、ねえ。織屋君?」 浪馬「ん? なんだ?」(なでなで) 七瀬「ところで、なんでさっきからあたしの脚を触っているの…?」(というよりいつもだけど…) 浪馬「そりゃぁ七瀬の脚が綺麗だからさ、なでていると気持ちがいいんだ。」(なでなで) 七瀬「も、もう…そんなこと言って……」 びくぅーん 七瀬(ちょ、ちょっとそこは…) 七瀬(だめよ…みんなに見つかっちゃう…) 執行部員女子「あ、あの……すみません副会長、ちょっとお聞きしたいことが。……!!」 執行部員女子(あー、やべーところで話しかけちゃったよ…どーしよー) ※棒読みで 七瀬「はい!? な、何かしら!?」 執行部員女子「すみません。お取り込み中。」 執行部員女子(ほんとお取り込まないでよ……はぁ、この二人はいつもいつも…) 七瀬「んもう。せっかくあなたと…ゴニョゴニョ……」(どうやらバレてはいないようね。) 浪馬(執行部でイチャイチャするのって、ちょっとドキドキするよな。) 浪馬(周りの目もあるし……。まあバレていないだろうけど。) TOPへ戻る 91 名前:雨堂の目[sage] 投稿日:04/11/14(日) 23 23 01 ID ??? 夜の学園 4F廊下 既に学園内に人の気配はほとんどない。 教室を出た刃は、階段のところで人影に気づいて声をかけた。 刃 「たまきちゃん、まだいたんだ?」 慌てた様に振り向いたタマが口に指を当てる。 タマ「刃君? シーっ、声が大きいよ。静かにして」 刃 「なにやってるの? コソコソ隠れたりして」 タマは黙って階段の方を指差す。刃がそっと様子をうかがうと 七瀬と浪馬の声が聞こえた。二人は踊り場にいるらしい。 浪馬「つれないこと言うなよ」 七瀬「先週一緒に出かけたばかりじゃないの」 浪馬「最近日曜が来るのが待ち遠しくてさ」 七瀬「あなた日曜日ごとに私を引っ張り出すつもなの?」 浪馬「安心しろ。祝祭日も忘れてないぞ」 七瀬「はあ?」 タマ「うぷ・・くくく・・」たまきが必死に笑いを堪える。 刃 「あの二人いつの間にデートする仲になったんだ?」 タマ「・・・ぷ・・・まだ三、四回・・・くらい・・ぷぷ・・・・みたい」 刃 「気づかなかったよ」 92 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/14(日) 23 23 48 ID ??? 七瀬「こ、今度の日曜は忙しいの」 浪馬「映画見て飯喰うだけだ。昼からでいいんだよ」 七瀬「で、でも、毎週一緒に出かけるなんてまるで・・・」 浪馬「まるで?」 七瀬「・・・・なんでもないわ」 浪馬「そうか」 七瀬「そうよ」 浪馬「ま、いいや。ほら今回は豪勢だぞ。ディナーチケットまであるぜ」 浪馬はポケットから二枚の券を取り出すと七瀬に手渡した。 七瀬「あら、ここのお店って結構評判いいのよね」 浪馬「行ったことあるのか?」 七瀬「ううん」 浪馬「じゃあ行こうぜ」 七瀬「べ、別にあなたと行く必要はないでしょう?」 タマ「ぷ・・・浪馬クン、ピーンチ! ぷっ・・ぷぷぷ」 刃 「ダメと言う割には、まんざらでもなさそうなんだけどな、高遠も」 二人の様子をこっそり覗き込みながら刃が首を捻る。 94 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/15(月) 02 49 56 ID ??? 浪馬「どうしてもダメか?」 七瀬「う、うん」 浪馬「・・・ちぇ。はあ、予定が狂っちまったぜ」 七瀬「勝手に予定立てておいて溜息つかないで。で、なに? その手は」 差し出された浪馬の手を見て、七瀬が不思議そうに尋ねる。 浪馬「いや、返して貰おうと思って。そのチケット」 七瀬「あ・・・・・」 浪馬「他に使い道考えないとな」 七瀬「だ、誰か誘うの?」 浪馬「ん? そりゃチケットは二枚あるからさ」 七瀬「そ、そう・・・」 浪馬「さて誰を誘ったもんだか。まさか断られるとは思ってなかったぜ」 七瀬「・・・・・」 浪馬「あー、参った」 タマ「うぷぷぷ、か、可哀想・・・うくっく・・・織屋浪馬ノックアウト・・・うぷ」 刃 「でも高遠の方も残念そうに見えるけど、気のせいかな?」 タマ「うく・・・く・・・・く・・・そ、そお?・・・・ぷ」 95 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/15(月) 02 53 10 ID ??? 浪馬「七瀬」 七瀬「え?・・あっ」 チケットをじっと見つめていた七瀬は、浪馬が改めて手の伸ばすの に気づいて慌てて後ずさった。 浪馬「なんで逃げるんだ? チケット返してくれよ」 七瀬「ダメ。こ、これは私が預かるわ」 浪馬「は? ダメ?」 七瀬「あ、わ、私、何を言って・・・・」 七瀬が両手で口を塞ぐ。どうも勝手に口が動いたらしい。 浪馬「そうか、デートしてくれる気になってくれたのか?」 七瀬「ち、違うったら。えっと・・そ、そうよ。こんなものを学園に持ち 込まれたら、執行部としては見過ごせないわ」 浪馬「はぁ? いきなり変なこと言い出すなよ。まさか没収するつもりか?」 七瀬「あ、預かるだけよ。没収なんて言ってないじゃない」 浪馬「いや、だからなんで預かるなんて話が出てくるんだよ?」 七瀬「それは・・・し、執行部副会長としての判断よ」 浪馬「おいおい」 七瀬「と、とにかく預かるから」 浪馬「おまえ言ってることが無茶苦茶だぞ?」 タマ「刃君、チケットって学園に持ち込み禁止だっけ?」 刃 「いや、高遠が浪馬に禁止したいのは別のことだよ、たまきちゃん」 タマにそう答えながら、刃は苦笑した。 刃 「それにしても不器用なやり方だ」 100 名前:つづき[sage] 投稿日:04/11/15(月) 21 56 44 ID ??? 七瀬「に、日曜に使うのよね。じゃあ日曜日にちゃんと返すわ」 浪馬「なんだそりゃ? 日曜は学校休みだぞ? どうやって返すんだ?」 七瀬「まず映画だから・・・それじゃ弐式の前で」 浪馬「あのさ、わざわざ映画館の前までチケット返しに来るつもりか?」 七瀬「そ、そうよ」 浪馬「今度の日曜は忙しいんだろ? 七瀬、おまえそんな暇あるのか?」 七瀬「し、執行部の仕事は最優先だから」 浪馬「女の子連れたままおまえに会ってチケット受け取れってか? 勘弁しろよ」 七瀬「だったら男の子を誘いなさい。雨堂君は? 砂吹君は?」 浪馬「刃や望と映画を見て飯喰うのか? 俺は男とデートする趣味はないぜ」 七瀬「じゃあ一人で来れば? 二人分の食事を思う存分食べたらいいわ」 浪馬「七瀬、おまえ本気で言ってる?」 七瀬「も、もちろんよ」 タマ「なんなの? この二人・・うくっ・・ぷぷぷ」再びタマが笑いの虫に襲われた。 刃 「一人で来いか・・それが本音だろうな。浪馬、気づいてやれよ」 101 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/15(月) 21 59 27 ID ??? 浪馬「なあ、要するに他の女の子とデートするなって言いたいのか?」 七瀬「う、自惚れないで頂戴」 浪馬「だってさー、そう聞こえるぜ?」 七瀬「耳がおかしいんじゃないの? い、一度耳鼻科で検査して貰いなさい!」 浪馬「大声出すなよ。怒ったのか?」 七瀬「怒ってないったらっ!」 「怒ってるじゃないか」呆れ顔の浪馬は、とうとう七瀬に背を向けると腕を組み、 何やら考え込み始めた。七瀬は、もちろん自分の無茶苦茶な言いがかりを 承知しているのだろう、不安そうな面持ちで浪馬の背中を見つめている。 刃 「考え込んでる場合じゃないだろう。このにぶちん男」 タマ「も・・・ダメ・・・・ぷぷ・・・ぷっぷっぷっ」タマの我慢も限界の様だ 刃 「ほら一人で行くって言えよ。早くしないとたまきちゃんが・・・・」 刃が慌ててタマの口を押えた時、ようやく浪馬が振り返った。 浪馬「昼過ぎ・・そうだな、1時に来てくれ」 珍しく真面目な表情で浪馬は言った。 124 名前:さらに続き[sage] 投稿日:04/11/17(水) 02 56 42 ID ??? 浪馬「チケット持って来てくれるんだろ? 弐式の前まで」 七瀬「う、うん・・・」 浪馬「遅れないでくれよ」 七瀬「お、織屋君こそ。一分でも遅れたら私は帰りますからね」 浪馬「げっ、遅刻したらチケット没収かよ」 七瀬「そうならないように、ちゃんと時間通りに来なさい」 浪馬「へいへい」 七瀬「あなたが誰を連れてくるのか楽しみだわ」 「さあ誰だろう?」と答え、浪馬は肩をすくめてみせた。 浪馬「お、もうこんな時間だ。七瀬そろそろ帰らないか?」 七瀬「こんなに遅くなったのは、あなたのせいじゃない」 浪馬「お詫びに家まで送るよ」 七瀬「結構よ。近所で変な噂が立ったら困るもの」 浪馬「ははは、そのキツイ言い方も慣れると気持ちいいぜ」 七瀬「・・・・バ、バカ」 125 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/17(水) 02 59 19 ID ??? 階段を降りてゆく二人と入れ替わりに、刃とタマが現れた。。 タマ「はぁ、はぁ、はぁ、お腹が痛くて死ぬかと思った。もう参っちゃう」 刃 「好きで見てたんでしょ?」 タマ「仕方なくだよ。帰ろうとしたら、二人が階段なんかで揉めてるから」 刃 「通れないか。その割には随分楽しんでたみたいだけど?」 タマ「へへへ、バレた? でも浪馬クンはどうするつもりかな?」 刃 「一人で行くさ」 タマ「チケット余っちゃうよ?」 刃 「浪馬が一人で行けば、きっと高遠はデートしてくれるよ。 そもそも日曜が忙しいなんてのも嘘だと思う」 タマ「なるほど・・・あ、浪馬クンにもそう言っておこうか?」 刃 「覗いてたのバレちゃうよ、たまきちゃん」 タマ「あははは、それはマズイね」 刃 「浪馬はうまくやるよ」 タマ「大丈夫かな? なんせトコトン鈍いのよね、浪馬クンは」 刃 「大丈夫だって。それよりたまきちゃん、俺たちも帰ろう」 タマ「うん、そうだね」 タマには大丈夫答えたものの、刃も内心不安を覚えていた。 (時々とんでもないポカやるからな・・・・) タマと一緒に道を歩きながら、刃は苦笑を浮かべた。 TOPへ戻る 128 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/17(水) 10 19 51 ID ??? 浪馬の部屋 ザーーザーー 浪馬「そこそこ」 七瀬「ここ?」 浪馬「そうそう」 ワシャワシャ 浪馬「七瀬の洗い方好きなんだよな~」 七瀬「本当?ふふふ嬉しいわ」 ザバーー 七瀬「はい終わり。でもね私は少し不満があるわ」 浪馬「なんで?まずいことしたか?」 浪馬は今日の出来事すべてを最速で思い出す。 浪馬「、、、、、」 浪馬はまったく覚えがなかった。 七瀬は首を傾げて浪馬の反応を待つ 浪馬(可愛いなぁ、、、っとそれでころでない。うーん) 七瀬「わからない?」 浪馬「ごめん七瀬、本当にわからない、、、」 七瀬「今日は3回だったわ。先週は5回だったのに」 浪馬は理解した。けど、、、 浪馬「いや、それは十分なんじゃぁ?」 七瀬「いいえ、少ないわ」 浪馬「普通はこれくらいなんじゃぁ?」 七瀬「普通で満足出来なくなったのはあなたのせいなんじゃないかしら」 浪馬「ごもっともです」 七瀬「来週はもっとねw」 七瀬は本当に怒ってる訳ではない、だだ少し気になっただけの話し。 だが浪馬はだいぶ気にしているご様子。 浪馬(そうか、少なかったか、、、) 七瀬「きゃっ」 浪馬「俺が悪かった。今から責任とるよ」 七瀬「ええ?お風呂で?」 浪馬「あぁ。お風呂なら問題無いし」 七瀬「問題?」 七瀬は考える。そして気づく。 七瀬「ちょっ、駄目、あぁ」 浪馬「気づいたみたいだな。これからおしっこ出しちゃうくらい満足させてあげるよ~」 七瀬「そんな」 浪馬「この前だって俺が望むならって」 七瀬「あなたが望むなら、、、」 浪馬「そういうことw」 七瀬「あぁ、ああ」 七瀬はこの後満足どころか失神する事になる 138 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/17(水) 19 20 40 ID ??? 》128の続き 1時間後 二人でベットに横たわる 浪馬「ふー七瀬に体洗って貰って、3回もして、もうお腹一杯だ~」 七瀬「ふふふ」 浪馬「もう動けない」 七瀬「わたしもよ」 浪馬「、、、、、」 七瀬「、、、、、」 ふと静寂の中で天上をぼーっと見ている二人。 浪馬「このまま泊まって明日一緒に行きたいよな、無理なんだけどさ」 七瀬「そうね、夫婦みたいに腕を組んで。」 浪馬「みんなビックリするだろうなw」 七瀬「ええ、ビックリすると思うわ」 浪馬「、、、、」 七瀬「、、、、」 再び静寂が訪れる。二人ともまだ一緒に居たい、しかし長くて後、数時間で別れなければならない。 七瀬「ねぇ」 浪馬「ん?」 七瀬「わたしのこと、、、好き?」 浪馬「前にも聞いたよなぁ」 七瀬「何回でも聞きたいの」 浪馬(もう、七瀬が居ない生活は考えられない) 浪馬「そうだな、、、好きでは無くなったよ、、、」 七瀬「え?」 浪馬「もう”好き”じゃない」 七瀬の目を真剣な眼差しで見つめる浪馬。 浪馬「わかるよな」 七瀬は一瞬、悲しい顔をするが、すぐに考え直す。 七瀬「そうよね。ふふふ。意地悪なんだから」 七瀬は気づいて笑ってしまう。 浪馬「ア・イ・シ・テ・ル」 七瀬「ア・イ・シ・テ・ル」 お互い手をしっかりと握り合う、永遠に誓い合うように。 TOPへ戻る 151 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/17(水) 23 39 14 ID ??? 待ち合わせ 【七瀬】「随分早くきてしまったわ、あと一時間か・・・・・・まあいいわ、ゆっくり待ちましょう」 【七瀬】「今日は遊園地でデート。あまり騒がしい所は苦手だけど、織屋くんと一緒ならかまわないわ ・・・・・今の時期ならパレードがあるかしら、楽しみだわ。 あ、観覧車で夜景を二人きりで観るのもロマンチックだわ(にこにこ)」 【七瀬】「織屋くんまだかしら、遅いわ・・・・・・何かあったのかしら・・・・・ もしかして交通事故に遇ったりしてたら・・・・・・(どきどき) あらいけない、まだ待ち合わせ時間の三十分前だわ、もう少し待ちましょう(ほっ)」 【七瀬】「せっかくだから織屋くん、起こしに行けば良かったかしら・・・・・ 織屋くんにお目覚めのキスをして・・・なんてそんな(キャー) そして織屋くん、わたしを抱きしめて・・・・わ、わたしったら朝からそんなこと(ぽぽぽ)」 【浪馬】「しっかし七瀬、何百面相してるんだ?少し早く来て見れば、笑顔になったり急に険しい顔になったり 何か行きにくいぜ・・・・・・でも面白いからもうちょっと見てようぜ 待ち合わせまで、もう少し時間あるしな」 TOPへ戻る 152 名前:まぎらわしい[sage] 投稿日:04/11/18(木) 01 44 15 ID ??? 七瀬を探して一人の執行部員が部室の前までやって来た。 (副会長の声がする。やっぱりここだ) 扉をノックしようとした瞬間、部員の動きがピタリと止まる。 二人の会話が妙だったのだ。 七瀬「あん、動かないで」 浪馬「く、くすぐったいぜ」 七瀬「じっとしてなさい。うまくできないわ」 部員(何やってるんだろう?) 七瀬「ここは? 織屋君」 浪馬「ああ、気持ちいいよ」 七瀬「うふふふ」 浪馬「上手いんだな」 七瀬「そお? ありがとう」 部員(ま、まさか・・・) 浪馬「うっ・・ちょっと痛いよ」 七瀬「強すぎたかしら? ごめんなさい」 浪馬「あ、そこが」 七瀬「ここ?」 浪馬「そうそう・・」 部員(間違いない。これは) 浪馬「初めてして貰うけど、こりゃ天国だな」 七瀬「そんなに気持ちいい?」 浪馬「ああ」 七瀬「これから毎日でもしてあげる」 浪馬「頼むよ・・う・・あ・・・そ、そこが・・」 七瀬「ここね? んふふふ」 部員(執行部員して見逃せない。たとえ相手が副会長であっても!) (しかし俺一人では・・・そうだ、みんなを呼んでこよう) 彼は執行部へと走った。 153 名前:まぎらわしい2[sage] 投稿日:04/11/18(木) 01 47 24 ID ??? 数分後、執行部員達が部室の前に集合した。一人が扉に耳を当てる。 (まだ続いてるぞ)(副会長が・・信じられないわ)(事実は事実だ) (許すわけには・・)(でも俺怖いよ)(ここで見逃したら執行部の名折れだ) (そうだ)(やるしかない)(みんな、用意はいいな? 行くぞ!) 部員達は顔を見合わせ頷くと一斉に部室に飛び込んだ。 「動かないで! そこまでです、副会長!」 「あなたを見損ないましたっ! 立場を忘れてこんな・・・!」 「許せません! 許せません! 許せません!」 口々に叫びながら殺到する部員達を、七瀬はきょとんとした表情で迎えた。 七瀬「どうしたの? みんな血相を変えて。何かあったの?」 浪馬「執行部か? ぞろぞろと大勢でなんだよ?」 特に悪びれもせず答える二人を取り囲み、なおも大声で糾弾しようとする 部員達の頭上に、七瀬の一喝が炸裂した。 七瀬「鎮まりなさいっ! 見苦しい!」 頼津学園自治会執行部の最終兵器の前に敵はない。 部員達は一瞬にして硬直した。 七瀬「で、何の用なの?」 静けさを取り戻した部室に七瀬の声が響く。 すっかり縮み上がった部員達の一人が、おずおずと尋ねた。 部員「いえ・・あの・・お二人はここで何をしてたんでしょうか?」 七瀬「何って、見てわからない?」 備品の長椅子に腰掛け、膝に浪馬の頭を乗せた七瀬は、手に もった棒の様なものを見せると、答えた。「耳そうじよ」 部員達がその場にへたり込んだ。 TOPへ戻る 181 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/19(金) 22 17 34 ID ??? 執行部 春 「今日の副会長、すごく機嫌悪くない?」 「うん、背中からどす黒いオーラが出てる。おっかねー」 「最近織屋先輩が副会長誘いに来るでしょ? 全く相手にされてないけど」 「織屋先輩もしつこいから、それで頭に来た?」 「違うよ。昨日織屋先輩とデートする夢見ちゃったんだって」 「『夢とは言え、あんな男とデートした自分が許せない』だそうだよ」 「はあ」 「そういえば、さっき廊下で織屋先輩に文句言ってた。 『私の夢に現れる許可を出した覚えはないの!』とかなんとか」 「でもさあ、織屋先輩も他人の夢の中まで責任持てないよねえ」 「だけど『それは予知夢だ』なんて織屋先輩が言ったもんだから・・」 「副会長が大噴火。うぅ・・迷惑な話だ」 「いっそ二人が付き合っちゃえば、俺たちもこんな目に合わないですむよな」 「まさか。副会長が織屋先輩を好きになるんてあり得ないよ」 「織屋先輩って、結構カッコいいと思うけどな」 「でも副会長にしてみれば、一番嫌いなタイプじゃない?」 「だよねえ」 「織屋先輩を相手してると調子狂うっていつもこぼしてるよ」 「しかしこのままだと、しょっちゅう副会長の機嫌が悪くなるぞ」 「織屋先輩が諦めるまで平和は訪れそうもないね」 執行部員達が深い溜息をついた。 182 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/19(金) 22 19 08 ID ??? 執行部 冬 「今日の副会長、すごく機嫌悪くない?」 「うん、背中からどす黒いオーラが出てる。おっかねー」 「先週の日曜もデートしたはずでしょ? どうして?」 「織屋先輩の部屋で可愛がって貰えなかったとか?」 「違うよ。昨日夢で『俺たち分かれよう』って言われたんだって」 「夢とは言え、別れ話されて凄くショック受けたみたい」 「はあ」 「そういえば、さっき廊下で織屋先輩に文句言ってた。 『どうして夢であんなこと言ったの?!』とかなんとか」 「でもさあ、織屋先輩も他人の夢の中まで責任持てないよねえ」 「さすがの織屋先輩も目を白黒させてた」 「結局副会長の自爆? うぅ・・迷惑な話だ」 「それだけ織屋先輩が好きなんだろう。でもさー」 「ちょっと普通じゃないよね。もう命がけって感じ」 「織屋先輩って、そんなに魅力的なのかな?」 「以前はゴミ扱いしてたのにね」 「だよねえ」 「今じゃ『織屋君を前にすると、自分が自分でなくなるの』だもんな」 「しかしこんな調子じゃ、しょっちゅう副会長の機嫌悪くなるぞ」 「二人が卒業するまで平和は訪れそうもないな」 執行部員達が深い溜息をついた。 「なあ、俺たち春先も同じようことボヤいてなかったか?」 執行部員達は顔を見合わせ、もう一度深い溜息をついた。 TOPへ戻る 222 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/21(日) 12 41 01 ID ??? 七瀬と浪馬が結ばれてから約一月、二人の関係はまだ周囲に知られて いなかった。全く隠すつもりのない七瀬は、時間が許す限り浪馬の側 に居るようになったが、元天敵同士のイメージが強すぎるのだろう、 それと気づく者は誰もいなかった。そんなある日。 3-A教室 昼休 タマ「むふふふ、いい加減に白状したら?」 浪馬「知らない」 タマ「そんなに隠したい相手なの?」 浪馬「だから居ないんだよ。そんなヤツは」 タマ「ほらほら、そんなに恥ずかしがらなくていいから」 望 「随分楽しそうだね」 刃 「昼休みだぞ。学食行かないのか?」 タマ「あ、二人とも聞いて聞いて。浪馬クンが部屋に女の子を連れ込んだんだよ」 浪馬「タ、タマ、止めろって」 タマ「昨日の夜おすそ分けに行ったら、バッチリ証拠を発見!」 刃 「ほおー」 望 「浪馬もやるじゃない」 浪馬「お、俺は女を部屋に入れたことなんてねえよ」 タマ「あれ? 少なくとも私はしょっちゅう出入りしてるよ?」 浪馬「タマは女のうちに入ってない」 タマ「むぅぅ・・それ冗談にしてはキツすぎない?」 刃 「たまきちゃん、怒らない怒らない。今重要なのは」 望 「実際にコトに及んだかどうかかな?」 浪馬「大きなお世話だ!おまえらに関係ないだろ?」 「織屋君」 幼馴染達に玩具にされてあたふたする浪馬に、背後から話しかける者がいた。 浪馬「わっ!? 七瀬」 七瀬「何をそんなに驚いてるの?」 彼女は不思議そうに浪馬の顔を見上げた。 225 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/21(日) 18 24 28 ID ??? 浪馬「いや、その・・・」 タマ「高遠さん! いいところに来てくれた。実はこの男、不純異性交 遊の疑いがあるんだよ。連行して取調べしてやってよ、あははは」 浪馬「バ、バカ。七瀬にまで話振るんじゃねえよ」 七瀬「不純異性交遊?」 刃 「このスットコドッコイに惚れる変わり者がいたみたい」 七瀬「変わり者・・・」 浪馬「あ、あのな、証拠もないのに変なこと言うなよ」 タマ「証拠はあるんだってば」 望 「そういえば証拠って何なの? たまきちゃん」 タマ「うぷぷぷ、部屋の床にね、女の子の髪の毛が落ちてたの」 七瀬「髪・・・・」 浪馬「そ、それがどうして女の髪ってわかるんだよ?」 タマ「すんごく長くて綺麗な髪だよ? どう見ても女の子のだよ」 望 「へえ、浪馬を好きになった物好きはロングヘアなのか」 七瀬「も、物好き?」 七瀬が目をしばたたかせた。 刃 「うちの学園の子か? 浪馬」 浪馬「し、知るかよ」 望 「んー、学園で髪の長い子といえば」 タマ 「あははは、実は高遠さんだったりして・・・あっ・・・・」 七瀬「わ、私?」 七瀬がピクンと身をすくませた。 お調子者のタマは、素晴らしいジョークを飛ばしたつもりだったが、 口に出してからシマッたという顔をした。七瀬が下品な冗談の通 じる相手ではないのを思い出したのだ。 226 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/21(日) 18 29 34 ID ??? 刃 「たまきちゃん、そ、それはちょっと。気にするな、高遠・・・へ?」 望 「高遠さん、冗談だから怒らないで・・・えっ?」 タマ「あ、あははは、ジョーク。ジョークだよ高遠・・・・さ・・ん?」 三人は必死にフォローに入ったものの、皆途中で絶句してしまった。 彼らの目には、信じられない光景が写っていた。怒るどころか頬を染 め、恥ずかしそうに目を伏せる七瀬がそこにいた。 三人「・・・・・・・・・・・・」 言葉を失うタマ達を尻目に、七瀬が甘えるような瞳で浪馬を見上 げると「もっとマメに部屋の掃除しないとな」と浪馬が苦笑いした。 浪馬「ところで何か用か?」 七瀬「あ、あの・・お昼ごはん一緒に食べたくて」 浪馬「じゃあ学食行こう。おまえらはどうすんだよ?」 石像のように固まっている三人は黙って首を横に降った。 浪馬「そうか。それなら俺たちだけで行こうぜ、七瀬」 七瀬「う、うん。みんなまたね」 教室を出てゆく七瀬と浪馬を呆然と見送る三人の口から ようやく言葉が出た。 タマ 「・・・・・・・うそみたい」 刃 「・・・・・・・こんなオチがくるとは」 望 「・・・・・・・奇跡って起こるんだねえ」 この日、学園は七瀬と浪馬の話で騒然となった。周囲からあれこれ 聞かれて迷惑顔の浪馬に比べて、七瀬はとても嬉しそうだった。 口にこそ出さなかったが、彼女はこの日が来るのを待ち望んでいたに違いない。 TOPへ戻る 277 名前:卒業の日[sage] 投稿日:04/11/23(火) 15 13 24 ID ??? 「副会長、卒業、おめでとうございます!」 「もう副会長じゃあないわよ。これからはあなたが中心になって 執行部を引っ張っていくのよ?」 「はい、がんばります!」 「来年の新入生には、誰かさんみたいな問題児がいないといいわね。」 「あ、噂をすれば、ですよ。」 織屋浪馬があたしの目の前を通りかかる。 「よう高遠、相変わらずの人気者だな」 「あなたも相変わらずのようね。女の子を沢山連れて。」 「……おまえにはこの3年間、本当に迷惑をかけたみたいだな。」 「これからは、あなたの問題行為に頭を悩ませないで済むと思うと、 本当に清々するわ。」 彼とわたしは天敵。ただそれだけの関係。 「ははは、じゃあな高遠」 「ええ、さようなら織屋君」 織屋浪馬が背を向けて校門へと向かう。 今後、彼と会うことは二度とないのだろう。 今までも、そしてこれからも、彼とわたしの人生が交わることはないのだから。 ―――けど、それは、“何故か悲しい光景” 278 名前:卒業の日[sage] 投稿日:04/11/23(火) 15 14 19 ID ??? 「はッ」 突然現実に放り出される。 ここは、どこだっただろうか。 焦点の合わない目で暗い辺りを見渡す。 ……自分の部屋ではない。 ……そして隣には…… 「……夢、だったのね……」 頬に触れると、涙に濡れていた。 さっきまでの夢が今朝の現実だったしたら……想像するだけで心が凍る。 もし、彼がわたしに話し掛けてくれなかったら。 もし、彼がわたしをデートに連れまわしてくれなかったら。 もし、彼が…… 「……きっとこの一年がわたしの本当の人生だったのね。」 隣に眠る彼にささやく。 「沢山の幸せをありがとう。そしてこれからもずっと……」 TOPへ戻る 319 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/24(水) 15 27 16 ID ??? 執行部員A「副会長~ 織屋浪馬が校内でいかがわしい本を売ってるとの噂がッ」 七瀬「あとで私が注意しておきます。」 七瀬は顔も上げず報告書を書くペンを止めずに言った 執行部員B「織屋浪馬が下級生たちを先導してコンパをしてるとの噂がッ」 七瀬「それも後で確認しておきます。」 同じく顔も上げず冷静に言い放つ 執行部員A「(副会長、織屋先輩に対して寛大になったよな~)」 執行部員B「(そうよね~ 以前ならスゴい剣幕で指導しに行ったのに)」 執行部員C「副会長!」 七瀬「もうっ、織屋君のことなら後で私がー」 執行部員C「それが…部室に女の子を連れ込んでるっていう噂が…」 ガタタンッ 七瀬「…指導してきます…」 スゴい剣幕で部屋を出て行く七瀬 執行部員A&B「いつもの副会長だ…」 数分後七瀬が戻ってくる 七瀬「ふぅ」 執行部員C「おつかれさまです、どうでした?」 七瀬「誰かと思えば、柴門さんじゃないの。あの人はいいの」 執行部員C「しかし男女が部屋に2人っきりというのは…」 七瀬「織屋君はそんなことはしないわ。」 キッパリと正面から言い切る七瀬にたじろく執行部員 執行部員C「わ、わかりました。」 七瀬「(…私は織屋君を信じてるから…)」 TOPへ戻る 332 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/25(木) 02 25 08 ID ??? 》330 【七瀬】 「ちょっと、どうして貴方がここにいるの!」 【浪馬】 「どうしてって‥‥入学したからだろ。」 【七瀬】 「うそ‥‥でしょ。」 【浪馬】 「うそじゃねーよ。ちなみに替え玉でもねーし、裏口入学でも無いからな。」 【七瀬】 「何てことなの‥‥幼稚園からこれまで、やっと貴方と離れられると思ったのに!」 【浪馬】 「ちなみにタマ達もいっしょだぜ。」 【七瀬】 「離れたいのは貴方だけです!」 【浪馬】 「あ、ひで~言い方。」 【七瀬】 「柴門さん達はともかくも、あなたの学力なら絶対にムリだと思っていたのに。」 【浪馬】 「それもひで~言い方だな。がんばって勉強したんだぜ、七瀬と同じ学園に行きたくて。」 【七瀬】 「‥‥貴方‥‥それ本気で言ってるんじゃないでしょうね‥‥」 【浪馬】 「い、いえ冗談です‥‥」 【七瀬】 「あ‥なんか頭が痛くなってきたわ‥‥」 【浪馬】 「おいおい大丈夫か、気を付けないと。」 【七瀬】 「誰のせいだと思っているのよ!!!」 【浪馬】 「まあ幼馴染とは言わないけれど、腐れ縁ってやつかな。これからもよろしくと言うことで。」 【七瀬】 「ハァ‥‥また貴方の事を監視しなきゃならないのね‥‥」 【浪馬】 「げっ、それは遠慮しておくぜ。」 【七瀬】 「いいえ!貴方がこの学園に入学した以上、必ず問題を起こすに決まっています! 学園内にいる間、いえ街中でも貴方の事を監視させていただきますから!」 【浪馬】 「へぇ~、ふ~ん、な~んだ。」 【七瀬】 「な、何?」 【浪馬】 「そんなに俺のこと気になるんだ~。それならそうと早く言ってくれれば‥‥って七瀬?」 【七瀬】 (プルプル)「そ、そ、そんな事!!ある訳無いでしょうがぁー!!!!!」 翌日自治会執行部に入部届を出しに行く七瀬の姿があった。その背にオーラをまといながら。 TOPへ戻る 384 名前:Gear of fate[sage] 投稿日:04/11/27(土) 20 08 39 ID ??? 春休み前日 部室 浪馬が片付けをしている 浪馬にも、休み前に部室を掃除するくらいの常識はあるらしい。 彼はせっせと働いていた。 「ま、こんなモンだろ」 浪馬がそう呟いた時、誰かが入り口をノックする音がした。 「執行部です。来期の部活動について説明にきました」 続いて澄んでよく通る少女の声が聞こえたとたん、浪馬の顔に狼狽の表情が 浮かんだ。彼はこの声の主が大の苦手だったのだ。 「誰もいない・・・困ったわね」 七瀬は部室に入ると、辺りを見回して眉をひそめた。 新学期から定員割れを起すキックボクシング同好会からは、新入部員がいな ければ活動停止する旨の誓約書を貰う必要があった。 (明日から春休みだから今日中に織屋君を見つけないと・・・あら?) 彼女は床に浪馬のバッグがあるのに気がついた。 (そのうち戻って来るわね。いいわ、仕事しながらここで待たせて貰うから) 七瀬は椅子に腰掛けると、小脇に抱えた執行部の書類に目を通し始めた。 七瀬は真剣な眼差しを書類に走らせ、時にペンで何かを書き込み、時には困った ような表情で考え込んだりもした。これでなかなか書類整理も大変な仕事のよう だ。静まり返った部室の中に、七瀬の書類をめくる音だけが続いた。 たっぷり一時間は経った頃、やっと全ての書類に目を通し終わったらしい。 七瀬は書類を机に置くと、椅子に座ったまま大きく伸びをする。「ん・・・・」 「まだ帰ってこない。何やってるのかしら、織屋君は」 七瀬は書類を綺麗に揃えて机に置くと、部室の中をあちこち見て回り始めた。 今度は部室を見学しながら浪馬を待つつもりの様だ。 385 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/27(土) 20 11 27 ID ??? 七瀬がまず興味を持ったのは道具やトレーニング器具だった。彼女はパン チングボールを軽く小突いてその動きを面白そうに眺め、サンドバッグの 意外な堅さに少々驚いた顔をした。床のダンベルの重さに「へえ・・」と 小さく声をあげ、壁に掛かけられたヘッドギアを手に取ってしげしげと 眺めた。ついでに床の上にあった紙袋を覗き込んだが、「きゃ」と叫ぶと 慌てて飛び退った。どうやら浪馬の洗濯物が入っていたらしい。 更に三十分ほど時間が過ぎただろう。七瀬が部室を一通り見回っても、 浪馬はあい変らず戻ってこない。 「もう、あのチャランポラン男、どこで油売ってるのかしら?」 再び椅子に腰掛け机に頬杖を突くと、七瀬が忌々しそうに呟いた。 「これじゃ今日も夜まで家に帰れそうもないわね。全く人迷惑なんだから」 深い溜息と共にとうとう七瀬は机に突っ伏した。年度末のお陰で執行部は ここ数日目の回るような忙しさだった。いつも姿勢正しい彼女もやはり人の 子、心労が重なればへたり込みもする。 (いくら何でもこれ以上待てない。仕事はまだ他にもあるんだし) 壁に掛かった時計を睨み付け、七瀬は執行部に戻る決心をした。 (結局無駄な時間を過ごしちゃったわ。これじゃ私馬鹿みたい) 彼女は胸ポケットから小さな手帳を取り出し、そこに何かを書き付けると ページを破って机の上に置いた。浪馬への伝言のようだ。 七瀬が去った部室でロッカーの扉がいきなりバタリと開いた。 「やれやれ・・やっと帰ってくれたか。参ったぜ」 狭苦しいロッカーの中で無理な姿勢のまま潜んでいた浪馬は、出てくるなり、 アイテテテとうめいて腰を押さえた。 386 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/27(土) 20 14 45 ID ??? 「このメモを見たら執行部に出頭しろだ? えーと欠員の件・・か」 七瀬の残したメモを読んで浪馬が嫌そうな顔をした。 「言われなくても新入部員は入れるさ。いちいちうるさい女だ」 「どうしてあんな可愛げの無い性格なんだろうな、まったく」 ブツブツと七瀬を毒づく浪馬だったが、頭の中では全然別のことを考えていた。 (七瀬のヤツ、あんなに綺麗だっけ?)(そりゃ美人だとは思ってたけど・・) (書類を読んでる横顔なんて、綺麗過ぎて怖いくらいだったぜ) 他にすることもなく、隠れていたロッカーの隙間から浪馬はずっと七瀬を見ていた。 浪馬の記憶の中の七瀬は、眉間にしわを寄せているか、呆れ顔か、あるいは軽蔑 の眼差しか、とにかくロクな表情をしていない。無論そうさせる浪馬が悪いのだが、 ごく普通にしている七瀬の顔をじっくりと見るなどという機会は、実はこれが初めて だった。 浪馬の胸にモヤモヤとしたモノが生まれ始めていた。 (彼氏いるのかな・・?) (いるよなあ。あんな綺麗な子を男が放っておくわけない) (でも、もしいないんだったら・・・・) 浪馬は今まで七瀬をそういった対象として考えたことはなかった。さしもの彼も 自分を目の仇にする相手を口説くほど酔狂ではなかった。しかし今・・・・ (机に突っ伏すなんて可愛いところあるよ) (子供みたいな顔でサンドバッグを触ってさ) (はははは、洗濯物見て慌ててたっけ) 浪馬は七瀬の可愛らしい悲鳴を思い出し、あんな声も出せるんだと一人感心した。 顔を見れば逃げ出したくなる己の天敵である七瀬。その隠れた素顔に触発されて、 浪馬の中で何かが動き出したのだ。 387 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/27(土) 20 22 59 ID ??? 浪馬は七瀬の残したメモを改めて眺める。几帳面でいかにも七瀬の文字だ。 (七瀬は俺のことを・・・まあ、その辺の石ころ程度にしか思ってないだろう) (春からは副会長だっけ。下手にしかけて怒らせたらタダじゃ済まないかも) (あいつと俺くらい性格が違う組み合わせもなさそうだよな) (そもそも、もう彼氏がいるかも知れないんだし) 少し考えただけでも問題は山ほどあった。それくらい二人の距離は遠かった。 しかしそれでも浪馬は、先ほど見た七瀬の様々な表情が忘れられなかった。 同時にまだ見ぬ七瀬の優しい笑顔を想像して、是非本物を見たいと思った。 (とにかく誘ってみないと始まらない) 浪馬はメモをポケットにしまうと、一つ深呼吸した。 (では呼び出しを謹んでお受けするとするか。今日はまず探りを入れてみよう) 「それにしても七瀬に会うのが楽しみになんて、初めてじゃないかな?」 浪馬は苦笑して呟くと部室を後にした。運命の歯車が動いたのだ。 TOPへ戻る 400 名前:Winter Heart s Guild その1[sage] 投稿日:04/11/28(日) 01 28 53 ID ??? 挿絵が即効で流れそうなので書いた分だけ投下 「副会長、卒業、おめでとうございます!」 「もう副会長じゃあないわよ。 これからはあなたが中心になって執行部を引っ張っていくのよ?」 「はい、がんばります!」 「来年の新入生には誰かさんみたいな問題児がいないといいわね、ふふふ。」 「あ、噂をすれば、ですよ。」 織屋くんがまっすぐこちらに向かってくる。 「よう七瀬、相変わらずの人気者だな」 「あなたは一体どうしたのよ。柴門さんたちは一緒じゃあないの?」 「ちょっと七瀬に用があったんでな。先に帰ってもらった。」 「?」 「いいから、いっしょに来てくれ。」 「ちょっ…そんな引っ張らないで。」 織屋くんが私の手をひいて歩き出す。 「じゃ、じゃあ皆、元気でね。」 「行っちゃった…」 「本当にうらやましいわ、あの二人。」 「嗚呼、私も可愛い新入生とあの二人みたいに……」 「ちょっとあんた!? いい加減自重しなさいよ!?(一体誰よ、こいつを副会長にしたのは…)」 「……優等生な女のコと恋人同士になりたいわ。」 「……自分が問題児だとは認識できているみたいね。」 427 名前:その2 (400の続き)[sage] 投稿日:04/11/28(日) 23 49 27 ID ??? どこに連れて行かれるのかと思えば執行部。 次期役員は皆さっきまで私といっしょにいたし、 他の部員も卒業式の後片付けで体育館にいるので、今ここには誰もいない。 …何故あなたはカギをカケマスカ? 「さて、今日で卒業なわけですよ。」 「そうね、学園に来るのも今日で最後なのね……学園生活、いろいろなことがあったわね。」 「ああ。」 「特にこの一年間は自分でも信じられないようなことばかりだったわ。」 「そうだな、七瀬とこんな関係になれるとは思わなかったよ。 去年の春ごろの七瀬の俺を見る眼といったら本当に冷たいこと。」 「ふふふ、さしずめ"養豚所の豚"でも見るような目だったのかしらね? "かわいそうだけど明日の朝にはお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのね"って感じに」 「…………え、えっと、でさ、学園生活でやり残したことあったのに気づいたんだ。」 「ん? なあに?」 織屋くんがわたしとの距離をつめる。 「そうだな、じゃ、とりあえずキスをし…」 「ちゅっ……ちゅう…ん、ちゅ…」 あなたが言い終える前にわたしからあなたの唇を奪う。 「はぁ……ふふふ、『キスしたい』なんて、そんな言葉を使う必要ないのよ。 わたし達がその言葉を頭の中に思い浮かべた時には、もうキスしてしまっているの。 『キスした』なら使ってもいいわよ? (`・ω・´) シャキーン」 「……(やっぱりクリスマスにマンガ単行本をプレゼントなんてするんじゃなかったぜ。 まさかはまっちまうとは……。・゚・(ノ∀`)・゚・。)」 「? (なんか複雑そうな表情をしているわね……)」 470 名前:Winter Heart s Guild その3[sage] 投稿日:04/12/01(水) 23 06 07 ID ??? 》427の続き 「では本題に入らせてもうらけど、七瀬! お願いがあるんだ!」 「う…うん……」 やっぱり「やり残したこと」ってアレよね………カギ閉めてたし。 学園でそんなこと……ダメよ、そんな破廉恥な! …で、でも確かにこれが最後のチャンスだし、織屋君が望むなら……望むなら…(*´Д`*) 「教えてくれ、執行部会長って誰だったんだ?」 あぁ、女としてのわたしだけでなく、執行部副会長としてのわたしも彼に捧げちゃうのね……って、 「…え?」 「今日答辞読んだのもおまえだったしさ。今なら誰も聞いていない。俺にだけ教えてくれ。」 「え? え!? ちょっと待って、やり残したことってそれなの?」 「ああ、これを聞かずにこの学園を去るわけはいかない。」 「そ…そう……(´・ω・`)ショボーン」 「ん~? 七瀬ぇ~、いったいなんだと思ったんだ?」 「あ、いや、それは…その。」 ……なによ、キス関係ないじゃない!ヽ(`Д´)ノ とは言い返せない。この状況では、ちょっと今更。 「こんなことかなぁ? (・∀・)ニヤニヤ」 「ちょ…ちょっと、ダメよ。学園でこんな……」 織屋君の手がわたしの胸に触れる。 「わかった、じゃ、やめる。」 「え、えええぇぇ??」 「ン~? 一体どっちなんだァ?」 彼は意地悪に囁きながら今度は下腹部の方を、少し触れては、すぐに離れる。 473 名前:その4[sage タイトルの元ネタわかってもらえるかな] 投稿日:04/12/01(水) 23 15 54 ID ??? 「……わかったわ、わかったから。ねぇ、もう意地悪しないで、お願い……。」 「お言葉に甘えまして。(ホント可愛いな、七瀬は (;´Д`) `ァ `ァ )」 ……ああ、 学園生活の大半を過ごしたこの場所で、 沢山の思い出の残るこの部屋で、 最後に彼との思い出を……。 ガラガラガラッ 「!?」 「!!」 「さて、いくら内から錠を架けようとも、カギは新執行部会長である私、平沢博子の手にあるのですが。」 「………」 「………(;゚Д゚)」 ──── 「さてと、駅前で昼飯食べてから帰りますか。」 「………(みんなに見られた。)」 「あ、そうだ。そういえば、結局会長って誰だったんだ。」 「(完全に忘れていたわね、この人は)……あなたの良く知っている人よ。」 「え……もしかして、のぞ…」 「わたしよ。」 「ガ━━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!」 「嘘よ。」 「~~~~ッッッ!!!!(ああぁあぁ…やべぇマジで気になってきた。)」 「ねえ、私のお願いも聞いてくれる? そうしたら本当のこと教えてあげるわ。」 「ああ、いいぞ! なんでも聴いてやるさ!」 「……お泊り…したいな。」 》277-278 "Silence"の12時間前の出来事 TOPへ戻る 426 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/11/28(日) 23 08 13 ID ??? 4月 七瀬「……あなた、一度お医者さまに診てもらったほうがいいんじゃない?」 カリカリ 七瀬「?……何を書き込んでいるのよ。」 『はんざい者よばわりされた』 『びょう人あつかいされた』 浪馬「おまえに貸しているツケさ。必ず払ってもらうぜ…… 忘れっぽいんでな、メモってたんだ。」 5月 七瀬「ふんっ……冗談はあなた自身の存在だけにしてちょうだい。」 浪馬「フフフフフフッ、クク、ククク」 七瀬「!?……何を笑っているのよ。」 浪馬「楽しみの笑いさ。これですごーく楽しみが倍増したってワクワクした笑いさ。 七瀬へのお仕置きタイムやってくる楽しみがな。」 481 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/12/02(木) 23 03 24 ID ??? 今更》426の続き 1月 七瀬「はぁ、あ……ん…」 浪馬「そうだな…七瀬からうけた今までのつけ……払ってもらってなかったな」 七瀬「…ぁ…ん?」 浪馬「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオオラオ(ry」 バゴバゴバゴバゴバゴバゴ… 七瀬「ああああァァ!…ゃぁ……あぁ、そんなっ……乱暴に…」 ビッ 浪馬「ツケの、領収書だぜ」 ビュクッ 七瀬「もう、また…なかに……。今日は危ないのに……」 3月 「責任、とってくれるわよね?」 「ヒイイイーッ、ゆるしてくださあぁーいッ、七瀬様ーッ」 「ツケはきかないわよ。」 TOPへ戻る
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大津市教育委員会 大津市教育委員会 「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づいて置かれる。 5人の委員で組織する合議制の執行機関(3人の場合もある)。 公平性を期すために外部や一般の方が中心で構成されている非常勤の組織。 よって、基本的に現場をよく知る専門家は少ない。 ただし教育長は別で、教育現場出身の人が多く、唯一常勤である。 教育委員長 = 教育委員会の会議を主宰する。 教育長 = 教育委員会事務局の局長を兼任し、現場指揮権を持つ。 「委員長」と「教育長」は兼任不可。 現行委員名簿 職名 氏名 任期 委員長 岡田 隆彦 平成21. 3.26~平成25. 3.25 教育長 澤村 憲次 平成20.12.25~平成24. 1.24平成24. 2.20~平成24.12.24 委員長職務代理者 竹内 孝子 平成21.12.18~平成25.12.17 委員 饗場 貴子 平成22.12.20~平成26.12.19 委員 本郷 吉洋 平成24. 3.22~平成28. 3.21 文部科学省の教育委員会についての説明 大津市教育委員会事務局 教育委員会の事務を処理するための機関 職名 2011.10事件当時 2012.08現在 教育部長 前田 登 松田 哲男 教育部次長 井上 善治・葛野 一美 葛野 一美・黒川 弥寿夫 学校教育課長 川崎文男 川崎文男 学校教育課長補佐 ? 饗庭治之 大津市教育委員会 委員長 『岡田 隆彦』(おかだ たかひこ?) 大津市教育委員会の代表者。 「教育委員会委員」の中から互選されて選出される「委員長」の任期は1年。 民間企業で言うところの代表取締役会長。 経歴 平成23.10.07~ 大津市教育委員会 委員長(前任は本郷 吉洋) 平成20.01 日本PTA全国協議会副会長 平成18.07 滋賀県PTA連絡協議会会長(日本PTA全国協議会副会長) ソース: 文部科学省「学校評価の推進に関する調査研究協力者会議」委員名簿(2008/01現在) 文部科学省「学校評価の推進に関する調査研究協力者会議」委員名簿(2006/07現在) 大津市教育委員会 委員(委員長職務代理者) 『竹内 孝子』(たけうち たかこ?) 大津市教育委員会の教育委員の一人 民間企業で言うところの取締役副会長 経歴 平成19年度・平成20年度 大津市立下阪本小学校校長 ソース:平成19年度環境教育実践事例集、第18回花の輪運動 大津市教育委員会 委員 『饗場 貴子』(あいば たかこ?) 大津市教育委員会の教育委員の一人 民間企業で言うところの平取締役 経歴 現)大津市民生委員推薦会(ソース:大津市HP) 現)滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール理事(ソース:びわ湖ホールHP) 平成18年度大津青年会議所理事長 ソース:社団法人大津青年会議所 大津市教育委員会 委員 『本郷 吉洋』(ほんごう よしひろ?) 大津市教育委員会の教育委員の一人 民間企業で言うところの平取締役 経歴 平成22.10.07~平成23.10.06 大津教育委員会委員長 平成20.03.22~ 大津教育委員会委員(ソース:大津市HP) 本郷クリニック院長(医師 泌尿器科・腎内科) 本郷クリニック 滋賀県大津市皇子が丘2丁目10-27 TEL 077-511-0259 FAX 077-511-0359 ソース 本郷クリニック 大津市教育委員会事務局学校教育課 課長補佐 『饗庭 治之』(あいば はるゆき?) tukamarosiga?cmd=upload act=open pageid=81 file=h.aiba.jpg 元 大津市立皇子山中学校主任 メディアでの露出がやけに多い人だが、委員会事務局の課長補佐。 つまり事務局長である教育長の部下の一人。
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痛みの割に、傷は深くなかった。とはいえあくまで善吉と比べればであり、致命傷に変わりはない。 そんなクドに球磨川は近づいていく。かつてロリ系美少女のマスコットだったクドの姿は、歯をがちがち鳴らし、口から涎、失禁してしまうという惨めな姿になっていた。 「いい具合に過負荷だね、君。ちょっと前なら仲間入りだったのにな」 球磨川は残念そうに言う。 「でもさ、君が死ぬまでにどこまで痛めつけられるかは試してみたいなあ。いつかの副会長みたいにさ」 『却本作り』を取り戻したことで、球磨川禊はあの副会長の顔を剥いだときに戻ってしまった。 ひっ、と呻くクドの顔を蹴りつける。鼻血は出なかったが、相当痛そうだ。 次は右手をネジで潰す。がちがちがちっ、と歯が音を立てるが、球磨川は鬱陶しそうに言う。 「うるさいなあ」 クドの開いた口に足を突き込み、力を込めて歯をへし折る。足を抜き、拳で歯はほとんど無くなってしまった。 そろそろ意識も飛んできたのだろうか。クドは虚ろに虚空を見て、 「あいひていまふよ、りひ…ふっと、いっひょへふ…ギャンッ!?」 両目にネジを突き刺して、クドに眠りを与える。 殺した相手に興味はない。 そしてまた徘徊に戻る。数分後、最悪の絶望と最強の希望が交差する。 【能美クドリャフカ@リトルバスターズ!エクスタシー】 死亡確認 【残り8/30人】 【一日目/朝/b-2】 【球磨川禊@めだかボックス】 [状態]返り血(中)、手と靴にクドの涎 [装備]なし [所持品]コルトバイソン、IMIウージー [思考・行動] 基本:殺し尽くす。 惨劇の跡に少女はーーー? 投下順 Eivll Bustars! 惨劇の跡に少女はーーー? 時系列順 Eivll Bustars! 惨劇の跡に少女はーーー? 能美クドリャフカ GAME OVER 正義の行方 球磨川禊 bad or happy?
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生徒会執行部の一人。 書記だからって、ノートをとると思っている人、ブッブー、です。書記というのは、そもそも庶務、要するに色々な雑用をこなす人のこと。だからといって、別にお茶くみとかにこき使われるわけではありません。実際の任務は副会長と殆ど変わらず、生徒会執行部として、会長と一緒に任務を遂行していきます。